エクステリア基礎の基礎
エクステリアとは?
エクステリアは、住宅の外まわりの空間全体を指す言葉です。
家の外観をおしゃれに見せるだけでなく、日々暮らす中での困りごとやお悩みを解決し、ご自宅での生活をより快適なものに変える機能もあります。
エクステリアと外構は、似た意味で使われますが、外構は門、塀、植栽、アプローチ、カーポート、砂利など「建物の外にある構造物そのもの」、エクステリアは一般的に「家の外まわりの空間」を示します。
エクステリアは玄関まわりや外壁、アプローチのデザインや照明で照らされた木々など、構造物(外構)で構成された外まわり全体を指します。
意外!エクステリアを整えると、日々の小さな不満が解決できます
エクステリアを整備することで、日々の暮らしで不満に思うことやお悩みを解消することができます。
以下にいくつかの例をご紹介します。
お子さまやペットの安全 |
外部と敷地を仕切るためのフェンスや囲いを設置することで、お子さまやペットが外に飛び出してしまう危険を防げます。
花粉シーズンの洗濯物 |
サンルームを設置すれば、花粉やPM2.5など、外気の状態を気にすることなく、いつでも洗濯物をクリーンに干すことができます。
段差による転倒リスク |
玄関やアプローチの段差に手すりやスロープを設置して、より安全な玄関周りにすることによって、家の出入りの際の足元のご不安を解消できます。
庭の草むしりやお手入れ |
ウッドデッキを設置したり、防草シートの上から砂利や人工芝を敷く、もしくは土間コンクリート施工をすると、雑草のお手入れから開放されます。
雨に濡れない工夫 |
天気の悪い日に車をとめて、玄関まで駆け込む。玄関前で傘をたたむときに体を縮こまらせないと雨に濡れてしまう......。そんなちょっとした不満は、例えばアプローチ部分までカーポートの屋根でカバーする、玄関の前に雨除けのルーフなどを配置する。ちょっとした工夫のように見えますが、チリツモな不満を解消できたりもします。
エクステリアを検討する前に知っておきたいポイント
エクステリアや外構工事を頼む際は、以下のポイントを押さえておくと後悔しません。
家と外回りの調和 |
建物のデザインはもちろん、周辺環境にも配慮したデザインや機能など、全体の調和を考え、配置する外構を決めれば、チグハグな印象にならずにすみます。
室内からの眺め |
カーテンを開けて庭を眺めながら明るく過ごすためには、外部からの目線や強すぎる日差しを遮る工夫が必要です。植栽の位置やルーフ、フェンス、塀などで目線や日光を適度に遮るとともに、室内からの眺めが心地よいものとなるようにデザインしてもらいましょう。
生活にあわせた動線 |
リビングの大きな窓から庭のウッドデッキに出られるように、または逆にリビングの大きな窓の真ん前にカーポートを建ててリビングからの眺めを台無しにしてしまわないなど、家の間取りに合わせて外構の配置を考え、生活しやすい動線を作りましょう。勝手口からゴミを捨てる際の動線は意外と大事です。水たまりで歩きづらいなども無いよう、コンクリートで舗装するなども便利です。
早くから計画する |
家の中の間取りももちろん大事ですが、エクステリアは住まいの第一印象を決める重要な要素です。ハウスメーカーと契約をしたらすぐなど、早い段階から検討を始めることによって、家と外回りの調和をはかりやすくなったり、外構部の地下に埋められる配管なども一緒に計画することによって、希望通りの住まいに近づきます。
将来を見据えたプランニング |
新築時のプランだけではなく、年数が経過したときにどのように維持できるか、変更できるかなど、何年か先まで想定して計画してみましょう。
もし新築時の予算の関係で、後から外構を追加する予定なら、新築時に依頼するときにしっかりと相談しておくと、後から計画通りにできなくて困るといったことも減ります。
最後に
家から出かけるとき、外から帰ってきたとき。家族を一番に送り出し、出迎えてくれるのが、家の外回り部分です。ときに庭でお茶をしたり、子どもやペットを遊ばせたり、楽しい休日を過ごすための空間でもあります。エクステリアは住まいをおしゃれにするためだけのものではなく、快適な暮らしをサポートする大切な要素です。
せっかくの新築。
建物とともに、全体とのバランスや機能を含め、外構部分も早い段階から計画をたいものですね。